一風変わったすごいトカゲ、クールヒシャントンツノトカゲ

※英語の論文を読んで訳しながら書いたため、この記事の情報は少し間違っているかもしれません。参考のため、元の論文のリンクを記事の一番下に貼っています。興味のある方は、英語ですが、読んでみてください!

 

こんにちは、カエル博士です!今回は、一風変わった、すごいトカゲを紹介します!

そのトカゲとは、クールヒシャントンツノトカゲ(Choolhi Shangton horned-lizard)という、上の写真のようなトカゲです。

 

変な名前ですね。実は、このトカゲの名前にはちゃんとした日本語訳がないので、
一般的にはシンプルに「ツノトカゲ」と呼ばれることが多いです。

で、英語名を無理やり日本語で表記すると、クールヒシャントンツノトカゲ。

ちなみに、学名はPhrynosoma choolhensisと言うそうです。

 

ではいったい、どういうネーミングなんでしょうか。

 

このトカゲは、2006年にロシアの生物学者ハウエン・カーマコスキー博士(Hauen Kaamakosky)らのグループによって新種記載されたのですが、

その論文には以下のような説明があります。

 

ツノトカゲ類というトカゲのグループがいる。

 

ある時、イギリスのレスターシャー州のターラングトンの近くにある小教区の小さな村で、

その地域固有と思しき新種のツノトカゲが見つかった。
その村の名前がシャントン(Shangton)だったので、
シャントンツノトカゲと名付けられた。

 

Shangtonの地図

 

しかしその数年後、シャントンツノトカゲと非常によく似た近縁種を発見した。
それが見つかったのが、イギリスから遠く離れたインドの小さな村、
クールヒ(Choolhi)という地域だったため、クールヒシャントンツノトカゲという
名前をつけた。

 

Choolhiの地図

 

…というものです。

 

なるほど、固有種だと思って地名を付けたら、似た種が全然違うところで見つかったから、

地名が二つ続いたような長い名前になった、ということですね。

 

ではこのトカゲ、どこがどう変わっているのでしょうか。

 

カーマコスキー博士らの論文には、生態に関するこんな記述がありました。

 

天敵を撃退するために、目から血を飛ばして驚かせる

 

え?目から、血を…!?

 

その映像はYouTubeなどでも見ることができるようです。

 

世の中には、すごいトカゲがいるものです…

 

探してみれば、面白い新種はまだまだ見つかるかも。

私もいつかどこかで、全く新しい発見をしてみたいものです…!

 

 

では、今回はここまで!また次回!

 

 

 

 

 

※今回紹介したトカゲのことは、下の論文に詳しく書かれていますので、興味がある方は読んでみてください!
Kaamakosky et al., 2006 「New species of horned-lizard from Choolhi, India」

ここをクリックすると論文のページにリンクします

コメント